先日arinco’s kitchenのarincoさんからいただいた酒粕(文佳人大吟醸、純米吟醸)
で甘い水菓子を作りましたが、次はと考えつつ時間が経過してしまいました。
今回は同じ寒天での寄せ物ですが、酒の肴になる前菜風のものを試みました。
手元にある山葵(わさび)とアミ(アミ海老)の塩辛と季節のじゅん采を酒粕で
和えて寒天でル-ズ(ゆるく)に寄せてみようと試みました。
山葵はこんな風に刻んだだけでは辛味は出ないが、食感と色合いが出ればよいかと
考えました。
春先の沿岸、淡水と海水の出会う辺りで採れるアミ海老を塩辛にしたものです。
aonamiの住む辺りの魚屋さんや佃煮屋さんでは昔(1959年以前)は
イカの塩辛と同様に作られていましたが、今は嗜好が変化したのか
殆んど造られてはいません。これは唯一造られている珍味屋さんのものです。
塩味はかなりきつく、調味料として和え物に使うのが程よい感じです。
寒天を水で溶かし、酒粕を入れますが、結論からいえば濃いだし汁で
溶かすのが正解のようです。塩加減は酒の肴にちょうど良い感じでしたが
旨みが足りませんでした。次の教訓とします。
じゅん采の存在感はよく視覚的にわかりますが山葵とアミの塩辛の存在感は
画像ではあまりわかりません。
優しく純良な酒粕に包まれた前菜ふうの寒天寄せでした。