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酒中日記

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「 ドゥホボール教徒の話 木村 毅  2020.8.21  金  」

 我が家から中川図書館まで自転車で3分以内、ここ2年以上本を購入したことはない。
最近はどんな本でも1000円以上するので、買う気にならない。
予約は自宅のパソコンから検索・予約できる。
私の読みたい新刊本や、過去に出版された本の2冊に1冊は図書館にある。
ただし売れ筋の本は予約が300人以上ある場合もある。その場合は生きているうちに読めないのであきらめる。
もともと現在の私の読書行為は非生産的なので、読めなくても大きな支障はない。
狭い分野の新刊本等は一万円以上するものでも、最初の読者になるという僥倖もある。
押し入れの段ボールから探し出した古い本を読んでみることにした。
1965年私が大学4年で卒業するのをあきらめて、完成した卒論を提出せず、単位を残した頃に出版された本だ。
ロシアのコーカサス山地で戦争絶対放棄を実賤した農民の土俗宗教団体のことを書籍にした日本唯一の本。
<ドゥホボール教徒・カナダへの移住・トルストイ・復活・カチューシャの歌・溝口健二の映画・日本国憲法改正等が想起される>
昭和40年に時点で著者はこの本の序文で書いている。
「直接の動機は、いま、日本の憲法の第9条の条項が抹殺されそうな危機にあることだ。
ー略ー私はその国民をバカにした野放図さに憤慨を禁じ得ないのだが、考えてみると、内に、みんなの心の中にしっかりした一線をひいておかぬと、この通り基本法の憲法でさえも空念仏に終わって、無権威の空文に堕する。その精神的な一線をひくには、ともかくも、ドゥホボールの踏んだ路が、何かを教える。最高、最良のことを暗示する」
昭和39年の晩秋、東京五輪の騒擾も終わり、人々が日常を意識し始めたころ、
新宿紀伊国屋ホールでこの著者の明治文学についての講演を聞いた。
その中で来年の桜の頃出版されるこの本のことを話されていた。

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by aonami24 | 2020-08-21 15:15 | | Comments(0)
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