ありふれた商店街の肉屋のコロッケ・串カツ
名古屋市瑞穂区雁道町
数日前の午前中に珍しく、
白金(注1)に所用があり用件を済ませた後
少し南に下り、
雁道商店街(注2)の
<肉のマルオト> で串カツとコロッケを
ご覧の個数買い求めお昼の主食・副食に供しました、前日の残り物も添えて
こんなありふれた肉屋のコロッケ・串カツも、商店街の衰退、冷凍コロッケ・串カツの
繁殖で駆逐され尽くし、名古屋市内でも少なくなり、TV の B・C 級グルメ番組に
登場するお店の一軒です。
家族経営の小さな肉屋さん、馬鈴薯を茹でほぐし肉を挽き混ぜ合わせ
形を作り、玉子を付け、パン粉を付け、油で揚げる、油も60年前の戦後は
豚の脊油で自家製ラードをつくり揚げていました、現在は時代を反映して
植物油で軽やかに揚げてあります、冷めても美味しく食べられます
この美しい串カツ・コロツケを揚げているのは、80歳前後の小柄で端正な
おばあちゃんらしい、おばあちゃんです
コロツケもかなりの質量でホクホク、串カツの衣の旨さも後を引く
両者とも手作りとはいへ、その標準化された姿かたちは手馴れた技とみた
最後に喜ばしいのは、お値段がコロツケ・串カツ共にに消費税込み
61円
明治以来141年かけて作られた、インフラの整った町を捨てて、郊外の
車がないと生活できない、砂漠タウンに移り住む事は止めましょう
注1・・・東京の<白金>とは違います、町の西に<新堀川>という開放型の
排水路がある、以前はメッキ工場、印刷会社が多くあった所
<白金>から西へ少し行くと<金山・かなやま>と言うJR・名鉄・地下鉄の
駅があり、JRは東海道線と中央線の駅であり、中央線の次の駅は
<鶴舞・つるまい>という駅で、各駅でアナログ的切符を発行していたころは
<金山→鶴舞>の切符は
<きんざんからつるがまう>と言われ
乗車せずに沢山売れて話題になった事もありました
注2・・・・雁道から堀田にかけては国道一号線沿いの住宅と町工場の並ぶ地域
現在の蒲田・大森の中小企業のHIGHTレベルのスキルを持つ地域でした
雁道商店街の西には今もセラミックの日本ガイシ(碍子)、
自動車用点火プラグの日本特殊陶業(NGK)の本社があります。
今は生産拠点は世界各地に点在していますが、
昭和40年代までは本社工場があり、この辺りの賑わいは一際でした
aonamiの叔母さんの家もこの辺りにあり、戦後から現在の変遷は
目の当たりにしていました
その頃はお昼時の賑わい、夕方のアフター5の飲みやの賑わいは
今は昔の事です,